Duran Lantink(デュラン・ランティンク)による異彩を放つデビュー作 Jean Paul Gaultier(ジャンポール・ゴルチエ)2026年春夏コレクション

Jean Paul Gaultier(ジャンポール・ゴルチエ)が最後にプレタポルテ(既製服)のファッションショーを実施してから11年後に新しいオランダ出身の新進気鋭のデザイナーであるDuran Lantink(デュラン・ランティンク)が新しい幕開けを飾った。

2026年春夏ファッションショーがかつて1990年代に存在していたセカンドラインのレーベルであるJunior Gaultier(ジュニア・ゴルチエ)を呼び起こすように”Junior”と題されていた。

Duran Lantinkは当時の若者がJunior Gaultierを着てナイトクラブを満喫している様子を記憶から呼び覚まし、今回のコレクションで自由に遊ぶこと、若々しいエネルギー、型破りな状態を表現したかったことと語っている。

実際にかつて存在したオランダのアムステルダムの伝説的なナイトクラブを記録した写真集である”Het Roxy Archief 1988-1999″に当時の多くの若者がJunior Gaultierを着用している姿が写っている。

デビューコレクションを制作するにあたりJean Paul Gaultierのアーカイブ作品を深く追及することはせずに、彼の頭の中にある想像されるファンタジーなデザインを作り上げた。

オープニングを飾ったのはブランドの最も有名なデザインである避けることのできないコーンブラを連想させるまるで火星の異世界人のような衣装であった。

ブランドの代表的なデザインであるストライプのデザインも複数登場してその中の視覚的な錯覚を生じるような立体的なものが自由でユーモアのあるルックであった。

まるでタトゥーを入れたようにみえるチュールには、スタイリッシュの龍、王道のタトゥーらしいデザインから人体模型のような遊び心のあるルックも登場した。

賛否両論を巻き起こしたのはまるで裸にみえるチュールだが、これまでのJean Paul Gaultierの物議を醸すファッションや、Duran Lantink自身のレーベルの2025秋冬コレクションで発表したシリコンバストを考えると想定の範囲内といえる。

そのほかにも重量に逆らったようにプリーツのワンピーススカートが捲れて脚が露わになったルックや、黒のコルセットが網目状で透け感の高いルックなどJean Paul Gaultierのコードらしさを残しつつ新しい息吹を感じるショーであった。

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