Dior homme(ディオール・オム)の新しいクリエイティブディレクターに就任したJonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)とはどんなデザイナーなのか

2025年3月に11年間務めたLoeweのクリエイティブディレクターを退くことが発表されたデザイナーの進展はその後およそ1ヵ月後に明らかになった。

メンズラインであるDior homme(ディオール・オム)の新しいクリエイティブディレクターにJonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)が就任された。

2025年1月末に発表されたKim Jones(キム・ジョーンズ)退任から噂があったが2025年4月の株主総会でLVMH会長のBernard Arnault(ベルナール・アルノー)から正式発表された。

ウィメンズラインであるDior femme(ディオール・ファム)を率いるMaria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・キウリ)は同時期に京都の東寺で幻想的な2025年秋冬コレクションショーを発表した。

2016年から約9年から務めているクリエイティブディレクターの進展についての発表の噂があったが何も語られなかった。

北アイルランドで生まれ育ったデザイナーは俳優を夢見てThe Juilliard School(ジュリアード音楽院)で学んでいたが衣装デザインのほうに興味が奪われLondon College of Fashion(ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション)に転入した。

2005年に卒業したあとPrada(プラダ)の視覚的に魅力的な店舗デザインを担当するビジュアルマーチャンダイザーを務めた。

野心的な彼はその後3年でデザイナーの名前を冠したJW Anderson(JW アンダーソン)を2008年に創設した。

彼のデザイナーとしての影響を受けたのはは90年代と2000年代に活躍してきたMiuccia Prada(ミウッチャ・プラダ)、Hedi Slimane(エディ・スリマン)やTom Ford(トム・フォード)といったデザイナーである。

「私がデザイナーになる前に過ごした頃に時期に活躍していたデザイナーに影響されるのは自然のことである。その時代Tom Ford(トム・フォード)が一世を風靡してそのブランディングに影響を受けた。学生時代はHedi Slimane(エディ・スリマン)が憧れの存在だった。」

British Fashion Council(英国ファッション協会)の支援を受けて2010年に初めてロンドンファッションウィークで2010年秋冬コレクションを発表した。

2013年にその才能に惚れ込んだLVMHがブランドに投資するとともにLoeweのクリエイティブディレクターにデザイナーを就任した。

Loeweで過ごした10年間で比較的目立つ存在でなかったスペインの老舗革工房は急速に発展して一流ファッションブランドの仲間入りを果たした。

日本ではユニクロとのコラボが有名でそのコラボについては以下のように語っている。

「私が毎日着る洋服をデザインしました。私の生活スタイルに沿ったデザインです。」

Jonathan Anderson(ジョナサン・アンダーソン)はファッションの流行や形式の考えにはあまり興味なく常に人々を楽しませるようなデザインを発表してきた。

毎シーズンコレクションショーで発表される独創的なデザインで世界の人々に衝撃と興奮を届けてきた。

最近はマーケティング活動にも積極的に取り組んでいて、2023第57回スーパーボウルのハーフタイムショーで行われたRihanna(リアーナ)の真赤な衣装をデザインした。

さらにLuca Guadagnino(ルカ・グァダニーノ)監督の以下映画2作品の衣装を担当して活躍の幅を広げている。2024年のZendaya(ゼンデイヤ)主演のChallengers(チャレンジャーズ)と2025年のDaniel Craig(ダニエル・クレイグ)主演のクィア/QUEERである。

Dior homme(ディオール・オム)でのデビュー作品である2025年6月に発表されるコレクションショーが待ち遠しい。またDior femme(ディオール・ファム)のクリエイティブディレクターに関する続報も注目である。

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