想像力によって繰り広げられる美しき混乱 Dior2026クルーズコレクション

ローマにある18世紀に建てられた美しい庭園と噴水、古代ローマ彫刻コレクションが収容されたVilla Albani-Torlonia(ヴィラ・アルバーニ・トルローニア)でDior2026クルーズコレクションが発表された。

歴史あるローマで貴族の家庭で生まれ世界的な人気を誇ったMimì Pecci-Blunt(ミミ・ペッチ=ブラント)の前衛的な演劇や舞踏会を再現したコレクションショーである。

古代ローマの思想、芸術、遺跡、哲学が強く影響されている街において現実との境目が曖昧であるとの同様にコレクションには歴史的な衣服や衣装を再解釈された作品が登場する。

理想の姿に変装して現実から解き放たれた姿に変わることのできる仮面舞踏会をテーマとしていて想像により繰り広げられる美しくもあり囚われると危険な混沌な世界観である。

メンズスーツのベストに燕尾服とロングスカート合わせた純白なホワイトのルックは性別という概念を超えた中性的な作品となっている。

コレクション全体を通して精緻なレースや繊細な浮き彫りの刺繍でデザインされていて心地の良い空想上の世界のようである。

物語のクライマックスを飾るのがイタリアの代表的な古典映画である「甘い生活」をモチーフとした黒のショートドレス、重厚感のあるゴールドのベルベット素材のドレスである。

まるで自分の理想のボディを着飾るようなデザインとなっている遊び後ごろお触れるドレスも興味深い作品となっている。

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