「インダストリアル・エレガンス」なデザイン HELIOT EMIL

デンマークを拠点とする前衛的な北欧ブランド

服が持つ意味とはなんでしょうか。温度、刺激など外部の様々な要因から素肌を守ること、自分のスタイルを示すこと、伝統やルールに従うこと、作業に適すること、個人の考え方やその状況により洋服が持つ意味は以前より多様化しています。

様々な情報が溢れかえり、常に情勢が変化する現代社会を反映するような革新的なファッションブランドがHeliot Emil(ヘリオット・エミル)です。

単に洋服のデザインをこだわるだけでなく、素材の調達、加工技術、コレクションの発表の仕方などファッションにかかわるエンドツーエンドでのプロセスすべてに革新的なアプローチを取り入れています。

Liquid Metal Down Jacket(リキッドメタル・ダウンジャケット)

非常に仲の良い兄弟により創設

デンマーク出身のJulius Juul(ユリアス・ユール)とVictor Juul(ヴィクター・ユール)は2016年に曾祖父の名前を冠したHeliot Emilを創設しました。

起業してビジネスを始めることを夢みていた兄のヴィクターと、デザインに興味がありニューヨークでアートディレクターとして働いていたユリアスが一緒にファッションブランドを設立することは必然だったのかもしれません。

Julius Juul & Victor Juul

革新の限界の境界線

Heliot Emilは、白黒を基調として前衛的なモードデザインのアイテムを取り扱っています。ある分野で機能的に用いらるものを、デザインへと昇華してクールなアイテムへと変貌される、「インダストリアル・エレガンス」なデザインが特徴です。

世界中から工業、農業などファッションとは異なる分野で使わる特殊な素材や技術を調達して開発した素材を用いています。金属のような見た目のリキッドメタルファブリックはHeliot Emilを代表する素材のひとつです。

GPSシグナルをブロックするアクセサリ、放射線対策の生地など実験的に革新的なアイディアをデザインに取り入れています。様々なテクノロジーに囲まれた現代社会をファッションのデザインで風刺している印象です。

Liquid Metal Pants & Metal Heels Ankle Boots(リキッドメタルパンツ&メタルヒールアンクルブーツ)

持続可能性(サステナビリティ)にも独自の観点で取り組んでいて、3Dプリンタで制作可能なドレスやブーツがあります。

将来、店舗で自分のサイズ、デザインや色にあった洋服が3Dプリントで制作できる将来が来る日も近いかもしれません。

3D printed shoes(3Dプリントシューズ)

情熱をかけて制作したアイテムを消費者にアピールするためにも、コレクションの見せ方にもこだわっています。

例のウィルスが猛威を振るう以前にも複数のカメラで撮影して、ユーザが独自の視点で楽しめるヴァーチャルなショーを実施してきました。

コレクションの撮影風景

最新のコレクション

2023年春夏コレクション

パリの倉庫で行われたショーには、「Primal Substance」という名前が冠され、機能的な要素をクールなものへと変貌するデザインにされに磨きがかかっていました。

とくにMOTO GPやF1などのモータースポーツのドライバーのためのウェアを制作しているAlpinestars(アルパインスターズ)とのコラボレーションルックが印象的でした。

Alpinestars(アルパインスターズ)とのコラボレーション

2023年秋冬コレクション

全身黒の防火素材のハイテクウェアにまさに火をつけた状態でキャットウォークに送り出し注目を集めました。

イギリスの彫刻家Henry Moore(ヘンリー・スペンサー・ムーア)にインスパイアされたコレクションは「Connected Forms」と冠されました。

ファスナーでカスタマイズできる無限の可能性のあるアイテムを使用したルックが印象的でした。

全身黒の防火素材のハイテクウェア

ファスナーでカスタマイズできるトップスとパンツ